SAC法律相談WEB版[第5回]身体障害者補助犬法における獣医師の役割
街中で見かけることのある盲導犬の存在はご存じでしょう。それでは、聴導犬、介助犬の存在、身体障害者補助犬法という法律の存在はご存じでしょうか。今回は、獣医師との関係の深い、身体障害者補助犬法(以下「本法」とする。)について説明します。本法は、平成14年に制定されています。
本法の第1条の目的には、「この法律は、身体障害者補助犬を訓練する事業を行う者及び身体障害者補助犬を使用する身体障害者の義務等を定めるとともに、身体障害者が国等が管理する施設、公共交通機関等を利用する場合において身体障害者補助犬を同伴することができるようにするための措置を講ずること等により、身体障害者補助犬の育成及びこれを使用する身体障害者の施設等の利用の円滑化を図り、もって身体障害者の自立及び社会参加の促進に寄与することを目的とする。」と定められています。身体障害者が、補助犬とともに社会に進出する場面で、できるだけ不都合がないようにとの配慮がなされているのです。