その症状、歳のせいにしていませんか?[第5回]猫の甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、糖尿病と並んで代表的な猫の内分泌疾患であり、高齢の猫に好発する。このシリーズの主旨である「その症状、歳のせいにしていませんか?」に沿えば、「うちの猫はだんだん痩せてきて、バサバサと毛艶が悪くなってきた、歳だから仕方ないわね」というケースがあるかもしれない。その反対に「うちの猫は年甲斐もなく元気で走り回り、若い頃より沢山食べてくれます」というケースがあるかもしれない。臨床症状がはっきりせず、「定期検診で肝臓の数値が悪いと言われたけれど、腎臓の数値は前よりも良いみたい、長生きできるかしら?」というケースがあるかもしれない。