特集 二次診療施設における取り組み⑤~犬の溶血性貧血に対するアプローチ~
貧血は再生性貧血と非再生性貧血の2つに大別され、その原因疾患は様々である。
犬の代表的な再生性貧血の原因疾患として特発性免疫介在性溶血性貧血(IMHA)が挙げられる。実際に特発性IMHAが疑われて当院を紹介受診する症例も多いが、特発性IMHA以外の疾患が原因疾患として特定されることも少なくない。本稿では、異なる原因で溶血性貧血を呈した犬について、実際に行った診断アプローチやその後の経過を含めてご紹介し、溶血性貧血に対する診断アプローチとして重要なポイントやピットフォールについて説明する。