一般臨床医が知っておきたい眼科検査のコツ【第1回】保定、問診、視診
一般臨床医として働く獣医師の多くは、日常的に総合診療を行う必要があり、幅広い分野の知識が求められます。総合診療の中でも、飼い主が異変に気付きやすい眼症状の相談件数は少なくないと思われます。一方で、学生時代に受けた眼科教育は臨床で実践するには十分とは言えず、限られた時間で学んだはずの眼科の知識の重要性も、実際に臨床に飛び込んでから初めて気付くものです。卒後教育が重要になりますが、勤務先の動物病院に的確なアドバイスをくれる眼科の得意な先輩獣医師がいるとも限りません。そのため、眼科領域に苦手意識をもち、試行錯誤しながら日々の眼科診療にあたっている獣医師は少なくないのではないでしょうか。