こんな症状どう診療をすすめていく? ~同様の症状を示す様々な疾患へのアプローチ~ 第5回:流涎・嚥下障害 ② (三叉神経障害)

こんな症状どう診療をすすめていく? ~同様の症状を示す様々な疾患へのアプローチ~ 第5回:流涎・嚥下障害 ② (三叉神経障害)

学術情報

こんな症状どう診療をすすめていく? ~同様の症状を示す様々な疾患へのアプローチ~ 第5回:流涎・嚥下障害 ② (三叉神経障害)

著者について

阪本 恵美(東京大学)

阪本 恵美(東京大学)

略歴

麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、東京大学附属動物医療センター内科系研修医、一次診療施設の分院長を経て、2021年から東京大学附属動物医療センターにて消化器内科を担当する。
東京大学附属動物医療センター 内科系診療科
特任研究員
消化器内科

症例

プロフィール
ゴールデンドゥードゥル 、4歳8ヶ月、去勢オス

主訴:流涎、活動性の低下、食事・飲水に時間がかかり上手く行えていない

病歴
当院受診6日前より急性に重度の流涎、活動性の低下、食事や飲水を行おうとするも異常に時間がかかり、食事をこぼす、飲む仕草をして口をつけるも水が減らないなどといった臨床徴候が認められた。1つ目の病院での血液検査にて、CRPの軽度上昇(2.8mg/dL)が認められるもその他明らかな異常が認められず、試験的な抗生剤投与と副腎皮質ステロイドの内服が処方された。臨床徴候の改善は得られず、咳やえずくような様子が認められるとのことで2つ目の病院に受診し、X線検査、神経学的検査を実施するも異常が認められず精査を目的に当院を紹介受診した。