ピモベンダンが右心不全の改善に効果的であった前毛細管性肺高血圧症の犬
肺高血圧症(PH)は肺動脈圧の上昇を来した状態であり、その原因により6群に分類される。その中で最も多いとされるのは粘液腫様性僧帽弁疾患(MMVD)によるGroup 2であり、後毛細管性肺高血圧症(post-capillary PH)に分類される。一方でそれ以外の原因によるPHは前毛細管肺高血圧症(pre-capillary PH)に分類され、肺動脈性(Group 1)、呼吸器疾患/低酸素(Group 3)、肺塞栓/血栓(Group 4)、寄生虫(Group 5)、多因子や原因不明(Group 6)に細分化されている(ポイント1)。