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来院されるペットオーナー様向けのSFTSの注意喚起にご利用いただける販促ツールです。 院内ポスターや配布用のチラシとしてご活用ください。 .pdf形式のファイルとなります。
SACバックナンバー
学術情報
全身麻酔は動物の活動を停止させにいく作業である一方、もちろん生理的な体の機能は維持しなければならない。つまり、相反する作業が求められるわけであり、麻酔の維持が不十分であれば麻酔をした目的(例えば外科手術)を達成できないし、過剰になれば生命活動が阻害され臓器障害や最悪死に至る。よって、全身麻酔中のモニタリングは主に①全身麻酔が維持されているかのモニタリング、②生体機能のモニタリングに大きく分けられる。
麻酔は麻酔をかける前に既に始まっているし、覚醒した後も麻酔は終わっていない、と筆者は考えている。そう考える理由は、あくまで麻酔が獣医療のピースの一つであり、それだけで成り立つものではないからである。つまり、麻酔中に何も問題なければオッケー(もちろん素晴らしいことだが)、というわけではなく、麻酔をかける前にどんな背景があって、その先に何があるのかを常に意識しなければならないと考えている。
前回は麻酔のモニタリングに関して全身麻酔のモニタリングについて解説した。 今回と次回では生体機能の中でも特に重要な循環と呼吸に関するモニタリングについて紹介する。今回は循環管理について麻酔モニターの中でも特に重要度の高い非観血的動脈圧測定を中心に解説していく。
獣医療法施行規則が改正され、獣医療に関する広告制限が、令和6年4月1日から変わりました。 獣医療広告への基本的な考え方は引き続き堅持されつつも、広告を行う獣医師への正確かつ適切な情報提供の努力義務を課した上で、客観性や正確性を確保し得る場合には、獣医師の専門性や獣医療サービスなどを広告可能事項として省令で認めることとなりました。
心エコー解説
前回は健康な猫を用いて右側傍胸骨長軸左室流出路断面・長軸四腔断面と短軸断面(乳頭筋レベル)の描出方法を紹介しました。 今回からの2回は、「心エコー図検査により肥大型心筋症(Hypertrophic cardiomyopathy:HCM)を診断する」ことを目標として、HCMの猫におけるこれらの心エコー断面の典型画像を紹介していきます。
僧帽弁閉鎖不全症に対する外科治療は、体外循環における血液希釈、体格が小さいことによる技術的な難易度の高さなどのため、小型犬での実施は困難とされてきた。しかしながら、近年、日本において犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する外科治療の成績は飛躍的に向上し、より安全に実施することができるようになってきている。現在ではおそらく10名ほどの執刀医がおり、国内の複数の施設で外科治療が実施されている。僧帽弁の外科治療がスタンダードとなりつつある本国は、世界的にも稀有な環境であると言える。だからこそ、多くの獣医師に僧帽弁の外科治療のメリット・デメリットをより正しく理解していただき、治療の選択肢の一つとして考えていただきたい。本稿がその一助になれば幸いである。
前回に引き続き、今回も腸内細菌叢のお話しをさせていただきたいと思います。今回のテーマは、腸内細菌叢の分類と消化管の部位における腸内細菌叢の違いになります。
最新情報
今回は動物病院における課題である人材育成、一人ひとりの教育と指導について、現場での活用が可能な「オペラント行動」と「行動分析学」をもとにお話しします。前回は、愛玩動物看護師の国家資格化による変化から、組織に求められるチェンジマネジメントについて触れました。組織において、離職や人が育たない、院内の雰囲気が悪いなど、人材にまつわる悩みは尽きません。そもそも「組織」というものは人で構成されており、人間関係は有機的であり、コミュニケーションなどを通して育むものと言われています。組織を構成しているのが人である以上、人の言語や行動の積み重なりが組織を作り上げているといってもよいでしょう。