心エコー解説 ~粘液腫様変性性僧帽弁疾患を診る~【第6回】右側傍胸骨短軸断面を用いた重症度の評価(左心室の拡大の評価)
前回は健康な犬を用いて右側傍胸骨短軸断面の僧帽弁レベル、左心房-大動脈レベル、肺動脈レベルの描出方法を紹介しました。これで右胸壁アプローチにおいて通常用いる全ての断面を描出できるようになりました。
今回からの2回は、「右側傍胸骨短軸断面を用いて粘液腫様変性性僧帽弁疾患(Myxomatous mitral valve disease:MMVD)の重症度を評価する」ことを目標としてMMVDの犬の右側傍胸骨短軸断面の典型画像を紹介していきます。今回は左心室の拡大の評価法について紹介します。