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学術情報
日々の診療においては、得られたさまざまな情報から鑑別疾患の上位候補を想定し、それに基づく必要最小限の検査を実施して診断に至ることは、効率的かつ現実的な手法である。これは不明熱に限らず、あらゆる疾患に共通する考え方と言える。しかしながら、狙った診断が惜しくも外れてしまった場合には、一切の先入観を捨て去る必要がある。
避妊手術のための術前検査を目的に紹介元動物病院を受診した。一般状態は良好であったものの、血液検査にて偶発的に軽度の貧血(Ht:27.5%)および高グロブリン血症(TP:11.6 g/dL、Alb:2.3 g/dL)が明らかとなった。超音波検査では腹腔内リンパ節の腫脹を認めた。