心エコー解説 ~粘液腫様変性性僧帽弁疾患を診る~【第12回】三尖弁逆流の評価を通した肺高血圧症が存在する可能性の評価
前回までは左側傍胸骨頭側長軸断面および頭側短軸断面の描出方法やコツを紹介しました。これで標準的な心エコー断面の全ての紹介が終わりました。
今回は今まで紹介した全ての心エコー断面を用いながら、粘液腫様変性性僧帽弁疾患(Myxomatous mitral valve disease:MMVD)の犬において三尖弁逆流の評価を通して肺高血圧症が存在する可能性を評価する方法を紹介していきます。