水谷 哲也(東京農工大学)

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臨床獣医師が押さえておくべき新型コロナウイルス[第4回]オミクロンと犬と猫~獣医師が抑えておくべき変異株の知識~
臨床獣医師が押さえておくべき新型コロナウイルス[第4回]オミクロンと犬と猫~獣医師が抑えておくべき変異株の知識~

学術情報

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この原稿を校正している2022年1月上旬、新型コロナウイルスのオミクロン株は感染性は強いが病原性は弱いだろうという評価になっています。日本でも正月を過ぎると新規感染者数が一気に上昇していきました(2022年1月7日:約6000人)。当初から感染力についてはデルタ株よりも4倍強いだろうという報道がありましたが、もしかするとそれ以上の感染力を持っているのかもしれません。オミクロン用のワクチンが必要だという意見が飛び交っていましたが、3回目の接種で有効率が上がるというデータも出始めています。この背景には国際機関としてのWHOや私企業としてのワクチンメーカーなどの思惑が潜んでいるのかもしれません。治療薬については、抗体医療は効果を持たない、抗ポリメラーゼ薬は大丈夫などと言われています。オミクロン株の出現はVIX指数(恐怖指数)を上げ、世界的に株価が大暴落してしまいました。このようにオミクロン株の出現は経済にも大きな影響を与えています。今回は、獣医師としてオミクロン株をどのように考えるべきなのか、診療するうえで気を付ける点は何かについて解説いたします。

執筆者
水谷 哲也(東京農工大学)
  • 感染症/ワクチン
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