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てんかんは小動物臨床において比較的遭遇する神経疾患である。犬における有病率は約0.6~0.75%と報告されており、確率論上は約130頭に1頭の犬がてんかんに罹患している計算となる1。典型的な全般発作はてんかん発作と認識しやすい一方で、その発作型は多様であり、さらに原因も様々であることから診断ステップに迷うことも少なくない。公表からすでに10年以上が経過しているもののInternational Veterinary Epilepsy Task Force (IVTEF)はてんかんの分類、特発性てんかんの診断基準、および治療指針を提唱しており、現在でも臨床現場における重要な指標となっている2-4。これらの指針の中で重要な項目を理解し、実践することでてんかん症例に対する系統立てた診断および治療を進めることができる。IVETFの推奨を踏まえ、犬の特発性てんかんの診断ステップならびに治療について概説する。また、日本と米国における臨床的アプローチの違いについても触れながら解説する。




