臨床獣医師が押さえておくべき感染症 [第4回] 10分でわかるモルヌピラビルの科学
「モルヌピラビルって、FIP(猫伝染性腹膜炎)に効くよね」とか「次の研究会でモルヌピラビルの発表があるみたい」など、最近モルヌピラビルに関する話題が多くなってきました。モルヌピラビルだけではなく、FIPの治療にはGS-441524やムチアン、レムデシビルなどの抗ウイルス薬についても耳にするようになりました。
今回はモルヌピラビルの薬理学のお話です。薬理学といっても難しい話ではありません。この記事を10分読めば、モルヌピラビルが体内でどのようにFIPウイルスと闘っているのかを理解できるようになっています。それでは、モルヌピラビルの作用機序の超簡単な解説をお読みください。