ディアバスター ®注レポートー急性下痢の治療についてー
伴侶動物医療において急性下痢症は、遭遇する機会の多い消化器疾患である。急性下痢症には多くの原因があり、また様々な要因が関与することから、その原因が特定できない場合も少なからず存在する。そのような場合の治療としては対症療法を行うことになる。その治療選択肢としては経口の止瀉薬が挙げられるが、様々な理由により経口薬の投与が困難な症例も少なくない。
そこで本稿においては、急性下痢症の病態の概説に加え、注射用止瀉剤であるディアバスター®注の薬理作用および臨床的有効性と使用法について紹介する。