犬猫のうんちコラム [第11回] ~ディスバイオーシスを標的とした治療法:糞便微生物叢移植(Fecal Microbiota Transplantation: FMT)その4~

犬猫のうんちコラム [第11回] ~ディスバイオーシスを標的とした治療法:糞便微生物叢移植(Fecal Microbiota Transplantation: FMT)その4~

著者について

大森 啓太郎(東京農工大学)

大森 啓太郎(東京農工大学)

略歴

2007年10月-2012年3月 東京農工大学大学院共生科学技術研究院 助教
2012年4月-2020年5月 東京農工大学大学院農学研究院 講師
2019年 アジア獣医内科学専門医(内科)
2020年6月 東京農工大学大学院農学研究院 准教授
2024年8月 東京農工大学小金井動物救急医療センター 教授

はじめに

前回は、筆者がはじめて行った「うんちを飲ませる」経口FMTについて取り上げました。今回は、消化器疾患の本丸、慢性腸症に対するFMTの実例についてご紹介したいと思います。