犬のクッシング症候群の診断 ~第7回 低用量デキサメタゾン抑制試験③~

犬のクッシング症候群の診断 ~第7回 低用量デキサメタゾン抑制試験③~

学術情報

犬のクッシング症候群の診断 ~第7回 低用量デキサメタゾン抑制試験③~

著者について

永田 矩之(岐阜大学)

永田 矩之(岐阜大学)

略歴

2010年 湯木どうぶつ病院勤務
2016年 北海道大学大学院獣医学研究科附属動物病院 臨床研修獣医師
2016年 北海道大学大学院獣医学研究科博士課程
2018年 日本学術振興会特別研究員
2020年 北海道大学大学院獣医学研究院附属動物病院 特任助教
2023年 岐阜大学応用生物科学部獣医臨床放射線学研究室 准教授

はじめに

今回から、クッシング症候群の病態鑑別(下垂体性や副腎性など)のための検査について記載していきます。病態鑑別のための検査には、低用量デキサメタゾン抑制試験(LDDST)、高用量デキサメタゾン抑制試験(HDDST)、内因性ACTH濃度の測定、および画像検査が含まれます。最初は 、前回に引き続きLDDSTについて、クッシング症候群の病態鑑別における役割をあらためて整理したいと思います。病態鑑別を目的にLDDSTを実施する機会はほとんどないかもしれませんが、LDDSTの結果によっては病態をある程度予測することが可能です。それではまず、クッシング症候群の病態には何が含まれるかを確認しましょう。