猫における血清対称性ジメチルアルギニンと歯の吸収病巣との関連 口腔‐腎臓軸に関する探索的研究

猫における血清対称性ジメチルアルギニンと歯の吸収病巣との関連 口腔‐腎臓軸に関する探索的研究

著者について

監訳:藤田 桂一(フジタ動物病院)

監訳:藤田 桂一(フジタ動物病院)

略歴

1985年 動物メディカルセンター(大阪)勤務
1988年 フジタ動物病院開業院長
1996年~2000年 日本大学大学院獣医学研究科研究生 
2000年 博士(獣医学)取得
2008年~2012年 岩手大学農学部獣医学科非常勤講師
2012年~2024年 帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科非常勤講師
2013年~ 日本大学生物資源科学部獣医学科高度臨床獣医学非常勤講師
2016年~ 日本小動物歯科研究会会長
2023年~ 動物臨床医学研究所理事
2023年~ 動物看護師統一認定機構生涯教育委員会委員

背景:歯の吸収病巣(TR)はよくみられる歯科疾患であるが、全身、特に腎臓への影響に関する研究は十分に行われていない。本研究では、腎機能のバイオマーカー、特に対称性ジメチルアルギニン(SDMA)について、ならびにTRと血液パラメータとの関連について評価することを目的とした。
方法:36例(TR 24例、対照12例)の猫を口腔内X線検査および血液検査により評価した。TRの独立予測因子を特定するため、年齢および性別で補正した多変量ロジスティック回帰分析を実施した。
結果:TRと診断された66.7%の猫の主な罹患歯は、下顎第1後臼歯(409)および上顎第4前臼歯(108)であった。